京都 長徳寺 梅と義両親
京都大学近くの 長徳寺。
門前の梅が咲き誇っていた。
風は冷たいけど、春はすぐそこ。
車の中で 義父が言った。
「老夫婦、足りないところ補い合って暮らせばいい」
仕事一筋だった義父。日曜は、寝てばかりで家族サービスなんてしなかったらしい。
そんな義父は、70過ぎまで働き 退職したあと 家事をする様になった。
義母は 義父を悪く言ったことがない。穏やかな人。
私は そんな義両親が好き。
実家の両親は、正反対。父は亭主関白でテーブルひっくり返すタイプ。母は、自分中心に世界が回ってると思ってる。
口喧嘩ばっかりで(口喧嘩が夫婦円満の秘訣と言ってるが)聞いてるだけで疲れちゃう。
私は春に咲く花のように 穏やかに生きていきたい。
枝ににとまる クリクリの目をしたメジロを微笑みながら受け入れる梅の木のように優しく、笑っていたいな。
年老いた義父の言葉に重みを感じた日。
長生きしてね。